著しい咬耗
初診時口腔内画像
初診で来院された患者さんの口腔内の画像です。
咬耗が著しく、前歯は上下ともに擦り減りが激しく、クラックラインも入っています。
骨格、歯並び、咬み合せ、生活習慣などの条件によってこのような状態まで進行することがあります。
上顎前歯 下顎前歯
下顎の前歯は、もともとの神経の大きさであれば神経が露出するまで擦りへっています。しかし、生体の防御機構が働いて徐々に歯の神経が小さいくなることで、神経は露出せずに日常生活で歯がしみることはないようです。
歯の根元付近が楔状に欠損している部位は、カリエスが発生して進行するリスクが高いので、コンポジットレジンを充填して平坦な状態にする必要があります。しかし、もともとの天然歯がこのような状態まで破壊されてしまう咬み合せなので、積極的に健康な歯の部分を削って修復していく治療には危険があります。必要最小限の治療介入で経過をみていく症例です。
by 小林デンタルオフィス 池袋本町 北池袋 歯科